5Gの表と裏~デジタル覇権を狙う中国の野望

1999年、ある一冊の本が密かに出版されていた。

それが『超限戦』

中国の人民解放軍2名による同著には、以下のことが書かれている。


「戦争には3つの方法がある。サイバー空間を含めた情報戦、経済戦、武力戦だ。西側諸国はハードウェア、すなわち武力戦の部分を制している。中国は今後、情報戦と経済戦で勝利し、世界の覇者になる」と。

 

そして、そこに書かれているように、”情報戦と経済戦”で中国による世界支配を後押しするかもしれないのが5Gである。5Gは、中国が国家戦略として重視している10の技術分野の中でトップである。

 

近年、5Gに関連して、
「5Gの地政学(The Geopolitics of 5G)」という表現を使う論考が増えてきた。

 

これらの論考では、

 

「5Gの技術とその応用において中国の企業(ファーウェイやZTEなど)が他の諸国をリードしている。中国5Gの優勢を阻止しようとする米国などの動きにより、世界が5Gをめぐり2分され、世界の経済や安全保障に大きな影響を及ぼす。米中覇権争いの象徴である5Gが引き起こす地政学的リスクが今後焦点になる」と指摘している。

 

中国政府は、その5Gを使ってデジタル覇権を構築しようとしている。


それが、『デジタル・シルクロード(DSR: Digital Silk Road)』である。

 

このデジタル・シルクロードの狙いは、一帯一路加盟国(特に発展途上国)に中国の企業が建設する通信ネットワーク(光ファイバーやWIFI網など、将来的には5Gネットワーク)を整備し、結果として中国が統制可能なサイバー空間をそれらの国々に構築することである。

 

一帯一路の沿線国に中国企業(ファーウェイやZTEなど)主導の通信ネットワーク構築によりブロードバンド接続を実現し、電子商取引をはじめとするデジタル化経済を推進する。

 

また、AI、ロボット、スマート・シティーの建設分野での協力も推進している。


これが意味することは、中国が支配下に置いた(属国化した)国々からビッグデータを得ること、すなわちデジタル支配の確立を可能とする。

 

このデジタルシルクロード構想は、「5Gの地政学」に基づく中国独自の雄大な構想である。

 

ただ、発展途上国や中国と覇権を争う米国にとっては、非常に危険な構想。米国とその同盟国には、中国のデジタル・シルクロードのような、世界的に技術的影響力を拡大するための構想がなく、米国の危機感がここにある。


しかし、日本では、、、

 

「5Gで社会が変わる、5Gで日本の未来を切り開くのだ」「自動運転技術」「パーソナライズされたモノづくり」「待つ必要がなくなる病院の待合室」「スポーツがもっと日常になる新しい観戦スタイル」

 

といった形で、5Gによる明るい未来が思い浮かぶような、性善説で語られていることばかりです。

今の日本の状況を踏まえると、そのような性善説だけでは済まされない状態なのです。

 

2020年1月20日に三菱電機がサイバー攻撃の被害を受けました。
三菱電機へサイバーアタックをしたのは、中国系サイバー攻撃集団。彼らは知的財産、製品の詳細、企業情報などの重要なデータを、中国政府の利益のために確かな企業から奪う中国系のサイバー攻撃集団です。

 

こういった集団が日本を狙っている中、4Gの20~200倍の超速度5Gになったらどうなるでしょうか?中国が自由に接続できるサイバー空間が引かれてしまったらどうなるでしょうか?

 

今以上にサイバー攻撃を受け、日本の企業、しいては私たちの生活に影響を及ぼすかもしれません。

 

そんな危機が迫る状況に、少しでも危機意識を持って欲しい、より多くの日本人に真実を知って欲しいと思い、マスメディアが隠蔽してきた5Gを巡る争いについて、こちらの電子書籍で詳しくまとめました。ぜひ1つ手に取って、日本のメディアでは語られない5Gの真実を知ってください。

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